2020/08/27 15:08
今回ご紹介するのは牛肉・豚肉をぎっしりふんだんに使った、
昔ながらの「ミンチカツ」です。
砂糖等の味付けはしておらず、玉ねぎ本来の甘さやお肉の旨みを活かした
素材の魅力満載の「無添加・ミンチカツ」です。※どどーんと15人前30個だ!

私も好きな料理です。(※フフ・・・嫌いな奴などいるものか)
大抵の肉料理は好きですが、
不思議なことに衣をまとわすだけで「ハンバーグ」とも「とんかつ」とも違う
全く違う美味なる揚げ物になるんですから、
なんなんでしょうこの魅力って。
食べた瞬間の「さくっ!」「ふわっ!」て感覚でいえば
この「ミンチカツ」はまさにその表現にピッタリの料理なんですよね。
さて突然ではありますが、
この記事を書いているとき、物凄い違和感に襲われております。
その理由はこの「ミンチカツ」という名前です。
なぜなら自分が普段食べるのは「メンチカツ」で
これは「ミンチカツ」。
作り方、見た目、まったく一緒なのになんで名前が違うの?
というところと馴染みのない呼び方に物凄い違和感が・・・・。
えっ?なまり?んっ何「ミンチカツ」って?
あまり馴染みがない呼び方なんだけど・・・・。
これは見過ごせない!
というわけで
ちょこっと「メンチカツ」と「ミンチカツ」の違いについて
調べてみましょう!
そもそも「メンチカツ」の誕生は明治時代まで遡ることになります。
当時、東京は浅草の洋食屋さんが
「minced meat cutlet(ミンスミートカツレツ)」
というメニューを出したのが始まりとされてるようです。
まあ命名の意味もそのまま直訳で「挽肉の衣揚げ」っていう感じでしょうか。
作り方としても牛肉や豚肉のひき肉を使うところ、
玉ねぎ、塩コショウ等で味を整えパン粉で揚げるところ、
作る工程、完成した形も現行のスタイルとほぼほぼ同じだったようです。
しかしこの時点では「ミンスミートカツレツ」なのだから
呼び方も「ミンスミートカツレツ」であって、
「メンチ」ではありませんよね。
ではなぜ「メンチカツ」になったかというと、
どうもハッキリとした理由は見当たらず、
「聞き間違え」、もしくは「訛り」からではないかという説が強いようです。
※まぁ紐解けばそんなもんよ・・・・
一方の「ミンチカツ」ですが、
実はこちらもどうにもハッキリしないところがあります。
昭和の初めに兵庫県神戸市湊川の精肉店が作り、
売り出したというのは根強い説なのですが、
「メンチボール(ミートボール」をもとに考案したメニューが
「ミンチカツ」だった説が1つ。
もう1つは兵庫県神戸市湊川の精肉店が作ったというところまでは同じ、
ただそれは「東京でメンチカツを修行してきたもの」を
「ミンチカツ」として売り出したという説です。
どちらもそれほど大きな違いではないようにも思えるのですが、
後者なら「メンチカツ」がそのまま呼び名を変えて
「ミンチカツ」になったということになり、
(※関西ではひき肉を=ミンチと呼ぶことから)
前者なら関東で開発された以降に、関西で開発されたものが
たまたま「似たものだった」ということになります。
まあ起源をたどれば関東(東京)で生まれ、
それが関西方面にも伝わっていったという流れになるのですが、
面白い偶然というのもあるものですね。
あと「メンチカツ」も「ミンチカツ」も
基本的には同じものといっても間違いではないようですが、
それでも「牛肉と豚肉の合いびき肉」がメインとなる関東に比べ、
牛肉文化の根強い関西方面の「ミンチカツ」のほうは
「牛肉ひき肉メイン」の「メンチカツ(ミンチカツ)」となるようです。
(※自分で書いててもややこしい)
呼び名にしても端的にいえば「関東」では「メンチカツ」、「関西」では「ミンチカツ」と。
もっとも今となってはその部分でも差はないのかもしれません。
だって紹介している商品も「ウシブタ」なのに「ミンチ」だからね。
さていかがでしたでしょうか?
ちなみに「3月7日」は「メンチカツ(ミンチカツ)の日」だそうです。
「ミンチ」・・・3「ミ」と7「シチ」で読む語呂合わせだそうで・・・
こちらは「関西」の影響を色濃く反映してますね。
まあ今回「ミンチカツ」を販売している当店としては3月7日といわず
年間通して買ってほしいのが願いですけどね。
※情報は「オリーブオイルをひとまわし」、「これってどう違うの?」より